受診される方へ

過去の症例をもとに治療の適用(手術)について、厳しく精査しています。

心臓の症状が出ている方はまず外来へ来てください。どのような症状、疾患であっても診察して方針を立てさせていただきます。年間症例数1400(入院患者数)の当院は、過去の症例をもとに治療の適用(手術)について、厳しく精査しています。

2015年より経カテーテル大動脈弁植え込み術TAVI(Transcatheter Aortic Valve Implantation)のスペシャリストの先生が当院に来たことで、低侵襲の治療が可能になり、より一層治療の幅が広がりました。

日本における循環器疾患も次第に欧米と似た傾向に向かい、ここ10年間をみると、虚血性心疾患、特に急性心筋梗塞と慢性心不全の「急性増悪」の心臓救急が急速に多くなってきています。

もちろん、急性心筋梗塞に対する治療法の進歩も目覚ましいものがあり、経皮的冠動脈血栓溶解療法(PTCR)、経皮的冠動脈形成術(PTCA)といった手技が日常ごく普通に行われています。さらに心原性ショック例に対しては経皮的心肺補助装置(PCPS)も積極的に導入され、大きな成果を上げています。

さらに、長期予後を改善する工夫も積極的に推進されています。すなわち、急性期を切り抜けた後の治療法の選択には、従来の薬物治療とACバイパス術とともにPTCAが考慮されるようになり、多くの患者さんのQOLと予後の改善に成果を上げています。

当内科としてはリスクからみて許される限界で適応範囲を拡大し得るよう、技術の開発に努めています。特に挑戦的な手技を駆使する場合には外科サイドとの緊密な協調を行い、問題があるケースは内科・外科合同カンファレンスの場で取り上げられ、詳細に検討し、治療方針を決めています。