研修医の方へ

内科にもかかわらず外科のように手術ができることに惹かれて、循環器内科に入りました。医学部5年生の時に、山形県立中央病院で臨床実習をした際に、急性心筋梗塞の患者さんが数週間後に歩いて帰れる姿を見て、患者さんを蘇生した治療に感動し、カテーテルをやりたいと思いました。僕も当直をして救急にも対応していますが、治療をしたあとは今でも充実感があります。
大学院に入って、最初の1年は臨床、3年間は動物実験、卒業して5年目からカテーテル治療を多数こなすようになって、2000年から当院へ勤務しています。
早くカテーテルをやりたかったので回り道をしたようにも思いましたが、これまで学んできたことは無駄ではありませんでした。循環器一般や基礎、そして科学的にモノを考えるトレーニングは必要だと思います。それがカテーテル治療の研究にも役立っていると思います。
入院病棟では、主治医と研修医の2人チームが患者さんを担当します。主治医はカテーテルのスペシャリストではないので治療は僕らがメインに行います。簡単な症例であれば主治医が執刀して横で僕らが指導することもあります。外来では、虚血だけでなく不整脈や心不全の患者さんも診ています。

心臓カテーテルは患者さんの救命ができる、やりがいのある治療だと思います。苦しんでいた患者さんが自分の手で治るんですから。
また、カテーテル治療に関しては、経カテーテル大動脈弁治療TAVIのように、心構造疾患SHD(Structural Heart Disease)インターベンションといった治療も今後は確実視されていますから、新しいカテーテル治療の時代を、新しい人が担っていけるよう僕らも応援するので、一緒にがんばりましょう。

向いているタイプは細かいことが嫌いじゃない人くらいです。僕は小さい頃からプラモデルをつくっていました。確実な処置のために手先の器用さも求められるし、早く的確な判断力も必要です。

他の病院の循環器内科は、虚血カテーテルが中心になり、心不全など他の疾患には手を出さないことが多いと聞いています。当院の場合は、虚血だけでなく心不全や不整脈でもカテーテルをしていますので、班の領域を超えてバランスよく学べるのが特徴です。ここへ入局してローテーションの中でカテーテル専門の外病院へ行く道もあります。

東條 大輝

北里研究所病院循環器内科 部長