研修医の方へ

循環器内科を選んだ理由

学生時代、一番好きな学問は物理学でした。理科系の大学もいくつか受けましたが、最終的には医学部を選びました。物理学的基礎や、心電図や超音波の検査で使う機械の特質の理解が必要な分野として、循環器の中でも特に循環生理に興味を持ちました。研修医時代は某大学の循環生理の教室で働き、留学時代は生化学的代謝を勉強しました。機械いじりが好きだったこともあり、帰国後はリハビリテーションの担当になりました。

医者に限らずコメディカルの人も含めて、大きな流れでものを見られる人が向いていると思います。細かいことを気にしない大雑把な人がいいのではないでしょうか。リハビリテーションは短期間で回復することは少なく長期的に診ていくため、待ちながら診ていける根気がある人。繰り返し指導して、患者さんの自覚が変わるのを辛抱強く待てる人でないと勤まりません。マンツーマンの付き合いが好きで、細かな変化に対応していける人。毎回新しいことへ遭遇することもありますが、ケースバイケースで処置できる能力が必要です。

増田 卓

北里大学医学部 心臓リハビリテーション