循環器内科 藤石 珠美
今回11月12日から16日までNew Orleansで行われたAHAに参加してきましたので報告をさせていただきます。普段ご指導頂いている先生方のおかげで、昨年に引き続いて、今年もAHAでの発表という機会に恵まれました。しかし、今年は夏にローマで行われたESCにたくさんの先生方が通ったこともあってか、Doctorは私一人であり、少し寂しさもありましたが、とても思い出に残る学会となりました。
今年のアメリカは、何と言っても、全世界が注目した大統領選を終えたばかりで、日本のニュースでもアメリカ各地で暴動が起こっていることなどが取り上げられていました。たまたま出発前々日に見たニュースで、今回AHAが行われたNew Orleansの映像もあったため、多少不安をかかえての出発となりました。
ところで、New Orleansと聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?名前は聞いた事があるとは思いますが、New Orleansはアメリカ南部のメキシコ湾に面し、ミシシッピ川の河口に位置する重要な港湾都市です。1803年までフランス領であったこともあり、現在も異国情緒あふれる街です。そして、ジャズ発祥の地ということもあって、街を歩いていれば、どこからともなく軽快な音楽が聞こえてきます。空港でも、さっそくジャズでお迎えがありました。
![]() 空港ではジャズでお迎え |
![]() 空港内の案内には日本語表記もありました |
AHAの会場は、ニューオリンズの中心部ともいえるフレンチクォーターの近くに位置する、New Orleans Ernest N. Morial Convention Centerで行われました。毎年思うのが、日本の学会と比べて、かなり会場が広いため、会場内を移動するのも結構大変です。私は今回もポスター発表での参加であり、ポスター前での質疑応答に答えるという形でしたが、学会会場で行われている様々なオーラルセッションを聞いていると、とてもいい刺激になりました。世界各国の人達と熱くディスカッションできるのは非常にいい経験になると思います。
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無事、発表を終えてからのお楽しみは、飲み&食事!!New Orleans滞在中は、眠らない街としても有名なバーボンストリートで毎日飲み歩きました。アメリカと言えば、肉!!ステーキ!!のイメージがあるかもしれませんが、New Orleansではクレオール料理、ケイジャン料理、カキなどのシーフードなどなど、食にはあまり困ることはありませんでした。とりあえず、名物料理は制覇しようということで、いろいろとチャレンジはしてみました。カキやザリガニ、アリゲーター、なまずetc・・・。中には癖のある料理もありましたが(笑)、とても満足のいく料理が多かったように思います。
![]() ガンボスープ |
![]() カキ、ザリガニ、ナマズetc… |
![]() ポリボーイ=サンドイッチ |
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![]() 夜のバーボンストリート |
![]() ジャズを聴きながらのお酒は格別 |
そして、ほろ酔い気分になって、2次会へ。ジャズを聴きながら飲むお酒は、また一段とおいしい!!バーボンストリートでは、ジャズばかりのお店が多いのかと思いきや、ロックやブルース、ケイジャン・ミュージックなど、様々なジャンルの音楽を楽しむことができます。このように色々な文化が混じりあっているのが、New Orleansの特徴とも言えそうです。
最終日にはプリザベーションホールという伝統的なジャズのライブハウスでジャズを堪能しました。このホールは1750年代に建てられたと言われており、他のバーとは違い、飲食や演奏中の撮影も禁止で、純粋にジャズを楽しむ所です。かなりの人気があり、演奏の30分前には店の前は大行列。待った甲斐だけあって、とても素晴らしいジャズを聴くことができました。
一方、昼間はまた雰囲気がガラリと変わります。通りではジャズの生演奏が行われ、街並みは、まるでディズニーランドのおしゃれな街のようでした。また馬車に乗ってこの街並みを観光することもでき、馬車と車が一緒に通りを走っている光景もおもしろいものです。この街並み散策も、一つの楽しみと言えそうです。
![]() 朝のバーボンストリートは別世界 |
![]() 通りでのジャズ演奏 |
![]() セントルイス大聖堂とジャクソンの銅像 |
![]() ミシシッピ川 海のように広い!! |
![]() 馬車に乗って観光もできます |
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![]() クリスマスのオーナメントもたくさんあって、カワイイ♪ |
あっという間に時間は過ぎてしまいました。ちなみに日本出発前に心配していた大統領選の影響ですが、CNNニュースではトランプ次期大統領のネタを多く扱ってはいましたが、実際はあまり影響を感じることはあまりありませんでした。強いて言うなら、円安になったことでしょうか・・・(笑)。
学会発表がもちろんメインではありますが、このような国際学会の発表を機に、世界のいろいろな場所を訪れることができるのは、非常にいい経験になります。またこのような国際学会での発表という機会に恵まれたのは、普段ご指導頂いている先生方のおかげでもあります。感謝を述べるとともに、報告を終わりたいと思います。
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