医局長のつぶやき

2023年01月

「日本先天性心疾患学術集会2023年 in 愛媛」

循環器内科学 加古川 美保

2023年1月13日から15日まで開催されました、日本先天性心疾患学術集会(ACHD学会)に参加させて頂きました。後期研修医3年の私は、コロナ時代と共に勤務して参りましたので、地方で現地開催される学会参加は初めての経験でした。北里大学病院循環器内科からは、7演題(小板橋先生、郡山先生、藤田先生、村山先生、飯倉先生、加古川)と会場でも一目置かれる参加数でした!また当院小児科と心臓血管外科からも、発表および参加されておりました。
1日目には、当院のACHD領域をゼロから築き上げられた小板橋先生より、シンポジウムでの発表がありました。(写真1) 続いて、病棟主治医としてACHD患者様の診療を担っている藤田先生より、肺高血圧合併心房中隔欠損症の一般演題発表があり、他施設からの多くの反響を頂きました!(写真2) 続いて、郡山先生の大動脈縮窄症の一般演題は英語で発表され、インターナショナルな当科を盛大にアピール頂きました!(写真3) ポスターセッションでは、不整脈班から村山先生の「ファロー四徴症心内修復術後遠隔期における持続性心室頻拍の一例」の発表があり、他施設からの鋭い質問にも的確に答え、優秀ポスター賞を受賞されました!(写真4)

写真1

写真2

写真3

写真4

2日目には、加古川から重症肺動脈弁狭窄合併妊婦の周産期管理の一般演題発表を行い、ACHDを専門とする他施設の小児科、心臓血管外科の先生からも多くのご質問を頂きました!(写真5) 続いて、ポスターセッションでは飯倉先生から心室中隔欠損に合併した感染性心内膜炎の発表があり、堂々たる発表でした!(写真6)

写真5

写真6

最終日には、小板橋先生より心エコー技師向けのソノグラファーセッションがあり、循環器内科医でも敬遠しがちがACHDの心エコー図検査の留意点やポイントを分かり易くご発表頂きました!
コロナ対策を行いながらも、愛媛県開催ということで、学会後には道後温泉や松山城、名物の鯛めしを堪能しました!(写真7) ニッチなACHD領域でありますが、今回の学会で他施設の多くの先生方とも交流を深めることができ、学びの多い3日間となりました。当施設は神奈川県の総合周産期医療センターであり多くの単純性、複雑性先天性心疾患症例が集まります。今回の学会経験を活かして、当院でのACHD部門で活躍できる医師になりたいです。

写真7