医局長のつぶやき

2023年02月

第15回植込みデバイス関連冬季大会レポート

医療系研究科博士課程4年 齋藤 大樹

大学院4年の齋藤大樹と申します。この度、2023年2月24日から2月26日に宮城県仙台市で行われました、第15回植込みデバイス関連冬季大会に参加させて頂きましたので御報告いたします。
本学会は新型コロナウイルス感染症の影響で過去2年間はオンラインでの開催が余儀なくされておりましたが、今年は感染症予防に十分な配慮をしたうえで、3年ぶりの現地開催となりました(写真1、2)。仙台は筆者が浪人時代を過ごした思い出の地でもあり、個人的に非常に楽しみにしておりました。

写真1)会場となった仙台国際センター。 写真2)会場外での一コマ。伊達政宗像は昨年の地震での損傷修復のため不在でしたが逆にレアかも?

当院からは下記6演題を発表致しました。
・松浦先生「植込み型除細動器ショック作動時の心電図解釈に難渋した、カテコラミン誘発多形性心室頻拍の一例」(写真3,4)
・村山先生「生体弁による三尖弁置換術後にリードレスペースメーカを留置した1例」(写真5,6)
・三谷先生「虚血性心筋症の心臓突然死一次予防目的に着用型自動除細動器を装着するも、救命しえなかった1例」(写真7)
・齋藤「左上大静脈遺残を経由してCRTの植込みを行った修正大血管転移症の一例」(写真8)
・小木曽先生「完全皮下植込み型除細動器電池交換術時における、ショック時リードインピーダンスの検討 」(写真9,10)
・須山先生「タイン破損によるペーシング不全を来した、リードレスペースメーカの一例」
(写真11,12)

写真3)発表中の松浦先生。
難解な病態も大変わかりやすく発表されております。
写真4)発表を終えた松浦先生。
指導医の岸原先生とともに。
写真5)発表中の村山先生。
素晴らしい安定感に溢れております。
写真6)発表を終えた村山先生。指導医の岸原先生とともに。
写真7)発表中の三谷先生。W-ICDの知見をわかりやすく考察しています。 写真8)発表中の筆者。強そうなシールドとともに。
写真9)発表中の小木曽先生。質疑応答も落ち着いています。 写真10)小木曽先生と指導医の岸原先生。
写真11)発表中の須山先生。世界的にも珍しい報告で大変盛り上がました。 写真12)須山先生と指導医の岸原先生。

私は、修正大血管転移症患者に対するデバイス植込みに関連する演題発表をさせて頂きましたが、疾患概念やデバイス選択法などに関し多くの新たな発見、学びを得ることができました。今回の発表に関し、指導医の藤田鉄平先生には多大なる御指導を頂き、非常に感謝しております。本当にありがとうございました。当院からの発表は全て拝見いたしましたがどの発表も非常に白熱した議論が交わされており、非常に勉強になりました。
また、本会ではスタッフの先生方もあらゆる場所で座長やディスカッサーとして登場され、先生方が執筆されている本などが販売されており改めて素晴らしい指導医の先生方に普段から御指導を頂いているのだと思い知らされました。

写真15)コメンテーターをお勤め中の岸原先生 写真16)岸原先生が著者を務める、先日発売されたばかりのデバイス攻略本
写真17)デバイス攻略本にサインを求められる岸原先生 写真18)最近話題のメドトラックとともに。内装もすごかったです。

そして本学会を通して、自施設だけではなく他施設の先生方の多くの発表を拝見し、非常に興味深いものばかりであり、最近のデバイス領域の臨床の進歩や魅力、議論すべき問題点の豊富さや多様性をあらためて実感することができました。是非、今回学んだ内容を今後の業務に少しでも生かしていければと思います。
また、最近はコロナも収束に向かっており、久しぶりに学会地での食事会を楽しく開催することができました(写真19)。やはり学会での食事会は学会の醍醐味の一つですのでこのままコロナが再拡大せずに収束に向かうことを願わずにはいられませんでした。
最後になりますが、本学会の発表の指導医であります藤田先生を始め、御指導を賜りました先生方に改めまして心より深く御礼申し上げます。今後も日々精進して参りますので引き続き御指導御鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
拙い文章かつ簡単な内容で大変恐縮ではございますが、参加致しました不整脈チームの集合写真をもちまして私からの御報告とさせていただきます(写真20)。

写真19)食事会での一コマ。相模原協同病院から吉澤先生と荒川先生も参戦。 写真20)学会看板の前にてみんなで
集合写真。