医局長のつぶやき

2023年06月

奨励賞の受賞

循環器内科学 朝倉 清史

この度は奨励賞を受賞させていただき、とても嬉しく思います。
このような栄誉ある賞を頂戴し、大変光栄に存じます。
今回の論文は、南先生や虚血班メンバーをはじめ、多くの先生方からご助言をいただきました。
この場をお借りして、改めて感謝致します。
また、私の論文をお目に留めていただき、ご選考いただきました先生方に心より御礼申し上げます。
今後もこの受賞を励みに、一層の努力を重ねて研究に取り組んでまいります。

 

Impact of the eicosapentaenoic acid to arachidonic acid ratio on plaque characteristics in statin-treated patients with coronary artery disease
Journal of Clinical Lipidology. 2023 Jan-Feb;17(1):189-196.

マサチューセッツ総合病院 木下 大資

この度は、このような賞をいただき誠にありがとうございます。
国内留学という身分ながら、北里大学の研究に深く携わることができ、このような賞までいただけること、感謝しかありません。
多施設共同研究の立ち上げから、論文執筆まで携わることができ、間違いなく今後の医師人生において重要な経験であったと思います。
この経験により、自分の進みたいと思える道が確信に変わりました。
阿古先生をはじめ、医局員の皆様、そして同門の先生方のご協力・支援に心より感謝しております。
また皆様にお会いできること、楽しみにしております。

Direct Oral Anticoagulant Treatment Is Associated With a Lower Prevalence of Thin-Cap Fibroatheroma
JACC Cardiovasc Imaging. 2022 Aug;15(8):1512-1514.

ライデン大学メディカルセンター 鍋田 健

この度は奨励賞をいただき大変光栄に存じます。多施設レジストリーを扱った経験が無かった私が、Principle investigatorを行えるか不安でしたが、多くの先生方の協力を得て国内から世界に貴重な心サルコイドーシスのデータを発信することができました。このレジストリの立ち上げを許可していただき、背中を押していただいた阿古教授に大変感謝しております。引き続きより良い研究成果を挙げられるよう努力していきます。

Risk stratification of patients with cardiac sarcoidosis: the ILLUMINATE-CS registry
European Heart Journal. 2022 Sep 21;43(36):3450-3459.
北里大学医学部循環器内科学同門会 奨励賞を受賞して

循環器内科学 藤吉 和博

この度、私の研究であります「Clinical outcomes and plaque characteristics in patients with coronary artery disease and concomitant sleep-disordered breathing treated by continuous positive airway pressure」が、Sleep Medicineに採択頂き、2023年6月の表記同門会にて奨励賞を受賞致しましたのでご報告申し上げます。
本研究の内容ですが、冠動脈疾患患者において睡眠呼吸障害(SDB)は再発危険因子でありますが、持続的気道陽圧療法(CPAP)の効果は不明でありました。そこで、経皮的冠動脈形成術を施行された冠動脈疾患患者281例を対象として、未治療SDB群・SDB-CPAP治療群・非SDB群の3群に分けて、1年間の心血管イベント発生率を比較しました。結果、未治療SDB群では冠動脈粥腫にマクロファージの集積が多くイベント発生率も高値でありましたが、SDB-CPAP治療と非SDBの2群間で差は認めませんでした。さらに、SDB-CPAP治療群の中でもCPAPを適切に使用された患者はイベント発生率が低値でありました。以上より、CPAP治療が経皮的冠動脈形成術後のイベント抑制に寄与することを示唆できました。

本研究は、私が2018年4月から2022年3月まで北里研究所病院への出向中に執筆させて頂きました。執筆中においては2020年11月のAHA Scientific Sessions 2020および2022年3月のJCS2022でも口演発表に採択されました。両学会ともCOVID-19禍につきオンライン開催でありましたが、研究成果を評価して頂けたことは励みとなりました。研究構想から約2年と5回目の投稿にて論文採択されました(Fujiyoshi K, et al. Sleep Med. 2023 Jan;101:543-549)。
このような素晴らしい賞を頂き光栄でありますが、同門会当日は第8回日本心血管協会(JCVA)学術集会のため大分県にてポスター発表(と湯治)しており不在と致しましたこと、この場をお借りして深くお詫び申し上げます。JCVAにおきまして更なる研究の議論を交わすことができましたので、来年度以降も本奨励賞を受賞できるようにPhysician-scientistとして精進する所存でございます。
最後に、いつも研究御指導を頂いております北里大学医学部循環器内科学 阿古潤哉教授、南尚賢先生、医療衛生学部リハビリテーション学科 東條美奈子教授、本研究にご協力頂きました北里研究所病院循環器内科 猪又孝元教授(現 新潟大学大学院医歯学総合研究科循環器内科学主任教授)、東條大輝先生、石田弘毅先生、石田三和先生、耳鼻咽喉科 若林健一郎先生、北里研究所病院心臓リハビリテーションセンター 松本卓也様、平井智也様、菊池潤子様、他スタッフ方々に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
Clinical outcomes and plaque characteristics in patients with coronary artery disease and concomitant sleep-disordered breathing treated by continuous positive airway pressure
Sleep Medicine. 2023 Jan;101:543-549.