医療系研究科博士課程4年 藤田 鉄平
3年ほど前に、ある先生にこんな事を言われました。
「スワンガンツの圧は数字を見ちゃだめです。波形を見るようにしなさい。そうすれば心臓の状態が分かってくる。」
自分が大学院生として心不全チームに入った2年目のときに頂いた言葉です。
その時、自分はスワンガンツから得られる情報の一部しか理解できていないということに気づかされました。それ以降スワンガンツカテーテルのデータを使ってなにか研究報告を出したい!という目標が自分の中で生まれました。
そんな思いの中、遂にスワンガンツの圧データを使った研究を2017年4月22日の第3回日本心筋症研究会(今回は岐阜です。写真は岐阜城)で発表してきました。更に今回はYoung Investigator’s Award (YIA)での初めての発表という自分の中で特別な学会発表でした。YIAは自分にはあまり縁がない世界だろうと思っていたため、今まで他の学会などでのYIAの発表は見に行かなかったのですが、会場に入ってみると、自分でも知っているような有名な先生方が座長にいるわ、採点者にいるわ。「あ、こりゃやばいな。」と、今更ながら思いましたが、なんとか発表をやりきることができました。
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結果はなんと優秀賞を受賞することができました。
残念ながら最優秀賞は取れませんでしたが、目標であるスワンガンツの圧データでの研究発表もできましたし、あの富山大学 絹川教授からお褒めの言葉も頂けて、もう光栄すぎて幸せです。
これも一重にご指導してくださった多くの先生方のおかげです。本当にありがとうございます。
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実は今、筆者は九州大学へACHDの勉強のため短期留学に行かせてもらっています。
九州大学と言えば、left ventricular end-systolic elastanceの発祥の地でもあり、血行動態学のメッカ♪(筆者の個人的見解)
これからももっといい研究が出来るよう頑張っていきます。
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