医局長のつぶやき

2017年04月

日本心エコー図学会第28回学術集会のご報告

循環器内科学 助教 前川 恵美

2017年4月21~23日に名古屋で開催されました、日本心エコー図学会第28回学術集会に参加してきましたので報告させて頂きます。
循環器内科というと、心臓カテーテルなどの手技が花形というイメージがあり、細分化されている学会の中で心エコー図学会はあまり大きくありません。しかし、最近では心エコー図の活躍の場が広がっており、心不全や虚血の診断や治療方針の決定はもちろんの事、弁膜症では手術適応の決定だけではなくデバイスを用いた経カテーテル治療 (TAVIなど)に必要とされています。その他、成人先天性心疾患の病態把握なども心エコー図が占める割合はとても大きいです。そのため参加者数は、第24回に1000名を超えたのち徐々に増えて続け、今回は1450名と大いに盛り上がっていました。
今回、私は発表だけではなく、なんと!一番人気のプログラムである“心エコーウルトラクイズin Nagoya” (写真1)の出題者に任命頂きました (小板橋先生のお蔭です)。たくさんの熱意のある参加者の皆様に納得してもらう回答がありながら、「なるほど!」と少しでも勉強になる内容を考えるのが本当に大変でした。何度も修正しながら、打ち合わせやリハーサルを重ね本番を迎えました。512人収容できる第1会場にも関わらず、満員で立ち見の方々までいらっしゃり大盛況です。前説の先生方のお蔭で場の空気も和らぎ、盛り上がったところでいよいよスタートです。

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(写真1) 心エコーウルトラクイズのメンバー集合!前説の先生方によるシャチホコ♪

心エコー会のアナウンサーとして名高い小板橋先生と徳島大学の山田先生による名コンビの司会が音楽に合わせて登場です。今回は、31チーム (1チーム監督1名+回答者3名)、個人参加142名と多数の方々にご参加頂きました。それもそのはず、なんと優勝賞品はiPad miniやApple Watchと豪華で、私が欲しいです・・。回答者の皆様の熱いまなざしを浴びながら、司会の先生のツッコミにドキドキしながら、トップバッターで出題しました。アンサーシステムを用いており、回答時間が終わるとその場ですぐに割合がわかり、きれいに分かれると嬉しい気分になります。問題の作成は大変でしたが、その後の80名を超える大宴会 (写真2)で皆様に好評をいただき、苦労が報われました。

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(写真2) 他施設の先生方とも交流できます

心エコー図の奥深さと、楽しさと、幅広さを改めて感じもっと勉強しなければと思うと共に、この楽しさややりがいを日々の臨床を通じて一人でも多くの先生に伝えられるよう頑張ります。心エコー図に少しでも興味がある先生はいつでも大歓迎です♪

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(写真3) 晴天の名古屋城

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(写真4) 名古屋城敷地内