医局長のつぶやき

2017年05月

EuroPCR2017 -パリでの経験-

医療系研究科博士課程3年 柿﨑 良太

大学院3年生、虚血班の柿﨑良太です。今回、5月16日から19日にフランス・パリで開催されましたThe official congress of the European Association of Percutaneous Cardiovascular Interventions 2017 (以下Euro PCR)に参加する機会を頂きましたので、報告いたします。EuroPCRは、アメリカで開催されるTranscatheter Cardiovascular Therapeutics Congress (TCT)とならび、心血管疾患に対するカテーテル治療がテーマの国際学会です。学会ではカテーテル治療のライブデモンストレーションや、トピックに関連する研究報告が多くありました。北里からは阿古教授、目黒健太郎先生、栁澤智義先生、箸方健宏先生(NTT東日本関東病院に出向中)とわたくしが参加し、目黒先生はTAVIの症例報告(写真1)、柳澤先生は冠動脈インターベンションの症例報告(写真2)、箸方先生はFFR(Fractional Flow Reserve)に関するポスター発表(写真3)、わたくしはOFDI(optical frequency domain imaging)に関するポスター発表(写真4)を行いました。

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写真1: 症例報告をする目黒先生写真
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写真2: 質疑応答にこたえる柳澤先生
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写真3: ポスター発表の箸方先生
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写真4: ePosterを発表させていただきました

学会はもちろんですが、今回はそれ以外にも貴重な施設見学をさせて頂きました。まず、パスツール研究所のDepartment of Developmental & Stem Cell biologyにご留学中の北里梨紗先生が、ご自身の研究室と、パスツール博物館に案内してくださいました (写真5)。数々の偉業を持つ有名な先生ですが、生前住んでいた家を改装した改装した博物館に保管されている美術品や内装にはこだわりがあり、地下にあるパスツール先生のお墓も内装が華やかでした。
別の日には、以前に目黒先生が留学されていたHenri Mondor病院に、午前中だけで3件施行するというTAVIの手技を見学させていただきました (写真6)。同病院では、左心耳や僧房弁に対するカテーテル治療も行っています。また、北里大学の会食にはHenri Mondor病院に御留学中の澤城大悟先生も参加してくださり、阿古教授との昔話やフランスでの生活をお話ししてくださいました(写真7, 8)。

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写真5: パスツール研究所見学
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写真6: Henri Mondor病院見学
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写真7: 会食(左から柳澤先生、澤城先生、目黒先生、阿古教授、北里先生、柿﨑、箸方先生)
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写真8: エッフェル塔の前で記念撮影。柳澤先生のカバンがエッフェル塔より明るいです。

今回のパリでは学会参加だけではなく、留学経験のある先生方から経験談を聞くことができ、施設見学など貴重な体験をさせて頂きました。末筆ながら、学会発表に際してご指導をくださいました先生方、フランスを案内してくださった北里先生、会食にお越しくださいました澤城先生に御礼申し上げます。