医療系研究科博士課程4年 中村 洋範
皆様おはようございます、こんにちは、こんばんわ、循環器内科の中村と申します。
この度、7月の6~8日に開催されたカテーテルアブレーション関連大会2017への参加と演題発表の機会を得たので報告をさせていただきます。
関東ではうだるような暑さが続くこの季節ですが、嬉しいことに今回の開催地は日本最北のオアシス、北海道。会場となった札幌コンベンションセンターには日本全国から不整脈を専門とする、中でも「心筋焼灼道」を突き進んでいるプロフェッショナルが一堂に集まっておりました。(図1)
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【図1】心筋焼灼道へ集う者たち(左から筆者、深谷先生、岸原先生、佐藤J先生)
初日は大会の目玉ともいうべきライブ中継です(図2)。クライオアブレーション、ホットバルーンアブレーションによる心房細動治療、PVCやOMI-VTなどのセッションをライブで見ることができました。他施設でのセッションをリアルタイムで見ることによって、カテ室の雰囲気や細かな手技、心内電位の解釈の仕方など、自分の施設との相違点と共通点を認識することができました。筑波大学野上先生らのOMI-VTセッションは特に感動しました。詳細なsubstrate mapによりVTの必須緩徐伝導部位を同定し焼灼に成功した瞬間を目の当たりにできました。
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【図2】ライブ会場
二日目は朝よりポスター発表がありました。私が発表した演題は「頻拍回路の詳細なマッピングにより治療に成功した多剤抵抗性VT stormの一例」と題したARVC患者の症例報告です(図3、図4)。大学院に入学したての頃、EP班として初めての研究会で発表した症例もVTの症例でした。当時は不整脈の知識は皆無に等しく、何をどのようにプレゼンしていいかもわからない状況でしたが、やっと、このような学会で何を議論していて何が面白いのかがわかるようになったかと思います。「この心内電位の解釈はなんなのか」「デバイスの種類はなんなのか」疑問を感じ質問をすることもできるようになったかと思います。そういう意味では、自分が大学院の間に経験したことやそれによって得た知識を実感できる喜ばしい時間でした。
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【図3】ポスター発表(左から筆者、佐藤J先生、深谷先生)
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喜ばしい報告はまだまだあります。北海道はなんといっても食材の宝庫。カニ、刺身、札幌ラーメン、ジンギスカン… 美味しい料理は目白押し、当然お酒もすすみます。連日のように宴が催されました。他大学や他施設で活躍されている不整脈の先生方と杯を交わし、同世代の仲間から刺激を受け、非常に有意義な時間を過ごすことができました(図5-7)。
連日のラーメンとビールで、眼瞼浮腫が際立ってしまいました。今後は来る24時間マラソンへ向け体を絞っていきたいと思っております。このような貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました。
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【図5】東海大学、墨東病院の先生方と 【図6】日大の先生方と
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