医局長のつぶやき

2017年08月

ESC Congress 2017@バルセロナでポスター発表してきました

医療系研究科博士課程4年 藤吉 和博

冒頭に、2017年8月17日にスペインバルセロナでおきたテロ事件の犠牲者のご冥福をお祈りしたいと思います(写真1)。一時は渡航も危ぶまれましたが、無事2017年8月26日-30日バルセロナで開催された、ESC (The European Society of Cardiology).17に参加し、ポスター発表してまいりましたので、ご報告させていただきます。

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今回参加したESCとは、AHA (American Heart Association)、ACC (American College of Cardiology)、そして日循 (日本循環器学会)と並ぶ循環器4大学術集会の1つでありますが、毎年歴史を変えるような研究発表が公開されており、この場で発表できることは、我々循環器内科医にとって非常に名誉なことであります。光栄なことに、私自身ESCでは2年連続で研究発表の場をいただき、昨年はローマ、今年はバルセロナで発表させて頂きました。会場は、バルセロナ市街から非常にアクセスも良い場所でした (写真2)。今年度北里大学からの発表団は、こちらも2年連続である及川先生 (写真3)を筆頭に、濱崎先生 (写真4)や青山先生 (写真5)、そして私藤吉 (写真6)の計4人と少数精鋭でありましたが、大学院生の堀口先生&西成田先生御夫婦も夏休みを利用して後学のため参加されました。全員が無事にポスター発表のお役目時間をのりきり、同日夜に阿古教授を囲んでの祝勝会をおこなわれました。昨年までスペイン留学されていた石田先生おすすめのバルにて、極上のワインとスペイン料理を堪能させて頂きました (写真7)。

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発表後のご褒美について少々。情熱の国スペイン、地中海の直射日光同様にギラギラしていました。街を散策すれば、ラテンのノリとファッションが必然的に気持ちを高揚させます。食事については、食べてよし飲んでよし。イベリコ豚の生ハムに舌鼓をうちました (写真8)。一生分の生ハムを堪能したと言っても過言ないほど摂取したため、あきらかにむくみました。イカ墨や魚介出汁のパエリアも非常に美味しかったです。やはり日本人はや米食です。また観光について、かの有名なサクラダファミリアは、まさに工事中でした (写真9)。門構えや内部構造はまさに圧巻でした。同ガウディの初期傑作であるグエル邸 (写真10) もみてきましたが、天才建築家と言われるのも納得です。当時は斬新すぎるデザインに理解されなかったと思われますが、後世に称賛されるところは、我々の研究に通じるところがあるかもしれません(教授談)。例年ESC期間中に開幕するリーガエスパニョーラは非常に楽しみでしたが、22時キックオフと昨今情勢を考慮し断念、結果として飛行機含め、滞在1週間、大きな事故なく、帰国の途につけました。

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最後に、ESC.17の発表にあたり多くの先生方にご協力頂きました。この場をお借りし深く御礼申し上げます。この貴重な経験を日常臨床や研究に活かすと共に、4大大会制覇および論文化を目標に励みたいと思います。ちなみに来年のESCはドイツ開催であり、北里大学からも多数留学されている先生がいらっしゃいますので、また是非チャレンジしたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。