医局長のつぶやき

2018年02月

竹内教授就任パーティーに参加して

循環器内科学 助教 鍋田 健

去る平成30年2月、横浜にて竹内一郎先生の横浜市立大学救命救急学教授就任パーティーが執り行われた。竹内先生は私が研修医のころから北里大の救命救急センターで活躍されていた。その内容も多岐にわたり、心筋梗塞を始めとした重症循環器疾患の集中治療からドクターカーの導入、救急隊から心電図伝送、DMATとして災害医療の現場へ赴くなど多くの業績を積み上げてこられていた。そのような先生であるからこそ、今回主任教授という立場に就任されたことは必然であったのだろう。
会場は複数の宴会場をつないだ非常に大きなものであり、関連施設の先生、救急の現場の携わるスタッフ、北里の関連の先生など非常に多数の参加者で賑わっていた(写真1)。会は横浜市大の理事長・病院長などの祝辞で始まり、歓談へと移っていった。

1802b1 写真1.多くの参加者で賑わっていた会場

ところで話は変わるが皆様当循環器内科学教室には一風変わったイメージングチームが存在することはご存じであろうか?循環器内科領域ではイメージングは近年注目を浴びており、心臓超音波から阿古教授も多くの研究に携わっている冠動脈イメージング、心臓CT/MRIなどその内訳は色々である。その中で当院におけるイメージングチームとは、有事の際に会を盛りあげるためのムービーを作成するというものである。その歴史は阿古教授が就任された2013年から始まり、リクエストにお答えし会に彩りを与えるムービーを提供してきた。メンバーは私鍋田(写真2)と、竹内先生の後を継ぎ循環器救急を取り仕切っている”鬼才”佐藤伸洋先生(写真3)が中心となり多くの方々の協力で作成している。我々のことを竹内先生もご存じであり、この会が決まった際にもムービーの作成をご依頼いただいた。しかし我々はこのリクエストにお答えする際に躊躇してしまった。というのもこれまで我々が作成したものはいわゆる内輪に向けた少しウィットに富んだ内容のものであり、歴史ある横浜市大の主催されるパーティーに適しているか不安であったためだ。だが竹内先生からは「いつものとおりでいい」と仰っていただいたので快く引き受けさせていただいた。

1802b2 1802b3
写真2.ムービー鑑賞中の筆者(正面座っているのが筆者)。内心はどきどきです。 写真3.佐藤伸洋先生(右から2番目)、この方無しではムービーは作成できません。

当院病院長である海野先生の祝辞が終わりいよいよ我々の披露するムービーの順番が巡ってきた。私と佐藤先生は会のあまりの大きさと自分達が作成したムービーの内容を思い出し、会の当初から抑うつ状態であったのだがこのころには(アルコールの影響もあり)なんとかムービーを見てその反応を受け入れられるようになっていた。実際のムービーの内容は諸般の事情からお伝えできないが、その一場面を示した写真(写真4、5)から推測していただければ幸いである。
ムービーの反応は(アルコールの影響もあり)若干耳が遠くなっていてはっきりとはわからなかったが、周りの先生から「よかった」と言っていただいたので
多分大丈夫だったのであろう。なおその後横浜市大救命救急学講座のプロモーションムービーが公開され、そのあまりのスタイリッシュな出来に(ああ、我々が先でよかった)と痛感することとなった。

1802b4 写真4.ムービーの一場面。その存在が最大のミステリー(某M先生談)
だというミステリーハンター佐藤俊充先生の登場シーン
1802b5 写真5.ムービーの一場面。左下のスーパー一郎君人形は佐藤伸洋先生
渾身の一作

ムービー終了後、竹内先生からご挨拶(写真6)があり、今後の決意表明と奥様への感謝の言葉をお伝えになり会はめでたく終了となった。会の中で紹介された現在の竹内先生の様子は、当院におられたときよりもより大きく見え、立場はさらに人を大きくしていくのだと実感した。最後のお見送りの際に私はおそるおそる竹内先生に「大丈夫でしたでしょうか?」とお聞きしたところ「あれでいいんだ」とお答えいただきそっと胸をなでおろすこととなった。
竹内先生本当におめでとうございます。

1802b6 写真6.竹内先生のご挨拶。力強い決意に満ちていました。