医局長のつぶやき

2018年03月

人工心臓と補助循環心臓懇話会学術集会に参加して

循環器内科 病棟医 飯田 祐一郎

このたび、2018年2月9日に補助人工談話会学術集会にて発表をさせて頂きましたので、遅れましたが久しぶりに医局長のつぶやきに投稿させていただきます。
まず、『人工心臓と補助循環心臓懇話会学術集会』ですが、第46回と伝統があり非常に熱い会であること、さらに特徴として毎年温泉地での開催というものがあります。
昨年は石井先生が石和温泉にて発表され、今年は熱海での開催です。
この懇話会学術集会は心臓血管外科を中心に開催される会ですが、心臓血管外科医以外にも、循環器内科医、コメディカル、理学工学士、開発者など多岐にわたる職種が発表をしていることも特徴だと思います。特に補助人工心臓(Ventricular assist devise VAD)は、機能できなくなった左心の代わりに血液を全身へ送り出す機械を体内へ装着するといった手術であることから、手術、機械の開発、術後の指導、さらには病態管理と多職種が関わっていく必要性があります。我々の施設も定期的にVADカンファレンスを行いながらどのような介入を行えばよいか話し合ってはいますが、他施設でも多職種がそれぞれ創意工夫を行い、VADの患者さんに関わっていることを知ることができ自分たちもより良きものにしていこうという思いになりました。
発表内容に関してですが石灰化をきたした心筋炎症例についての症例報告をさせて頂きました。実はこのポスター発表は通常の講演発表が終了した後に夕食の大宴会を挟んでから行われるということもあって、顔が赤くなっております。宴会後でもあることから、皆さま気軽に質問や意見をしていただけて非常に勉強になりました。重要な症例でもあったことから、症例報告として報告を形にしなければいけません。また当院からは、手術室の看護師米田さん、GICUの看護師藤本さんがポスター発表されており、計3演題の発表をさせて頂き、いずれも質問を多く受けて盛り上がっておりました。

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上 米田さんのポスター前でVADチームでの集合写真です。
左下 発表前の宴会です。会場全体の雰囲気が盛り上がっています。
右下 熱く発表しています。会場が盛り上がりすぎて声を張り上げて発表しました。

この1年間VADに深く関わらせていただきましたが、これからまだまだやれることは多いと強く実感し、我々の施設でも心不全医療、補助人工心臓について探求していきたいと改めて認識する会となりましたことをご報告させていただきます。今後も継続して参加発表をしていきたいと思います。

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心不全班での集合写真です。来年も発表しましょう!