循環器内科 病棟医 藤吉 和博
2018年3月10日-12日にアメリカのフロリダ州オーランドで開催された、ACC (American College of Cardiology).18に参加し、ポスター演題発表してまいりましたので、ご報告させていただきます。
今回参加したACCとは、ESC (The European Society of Cardiology)、日循 (日本循環器学会)、そしてAHA (American Heart Association)と並ぶ循環器主要国際学会の1つでありますが、毎年歴史を変えるような研究発表が公開されており、この場で発表できることは、我々循環器内科学に携わる医師として非常に名誉なことであります。光栄なことに、私自身ACCとESCでは2年連続で研究発表の場をいただいております。ESC@ローマ、ACC@ワシントンDC、ESC@スペインにたて続き、今年はACC@オーランドで発表させて頂きました。北里大学虚血班からは橋本先生も演題採択され同行させて頂きました。
写真1.ACC.18会場 オーランドオレンジカウンティ―コンベンションセンター | 写真2. 会場内ACCロゴ前にて藤吉・阿古教授・橋本先生 |
学会初日Opening remarkから参加し、今回の目玉であるOdyssey outcomeを拝聴して参りました。高コレステロール血症治療薬であるPCSK9にてLDL (悪玉コレステロール)を下げた結果、心血管イベントを抑制された報告です。結論と同時に記者会見のようなフラッシュがたかれ会場内は拍手に包まれました。虚血性心疾患におけるLDL管理の徹底を改めて痛感させられました。その他にも最新の貴重な講演を多数聴講して参りました。同日、私自身はOCT (冠動脈内光干渉断層撮影)で観察されるコレステロールクリスタルの1年アウトカムについて発表させて頂きました。橋本先生も同日にアキレス腱肥厚と冠動脈重症度が関連することについて発表されました。発表会場での質疑応答は、つたない英語でありましたが、熱意をもって説明し無事お役目の時間をのりきってまいりました。
写真3. 藤吉ポスター前 | 写真4. 橋本先生ポスター前 |
恒例ですが、海外発表後のご褒美について少々。発表を終えて阿古教授を囲んでの祝勝会をおこないました。満面の笑みですが、教授には二次会にもお付き合い頂き非常に楽しい夜となりました。またオーランドといえば、人を楽しませることにかけては世界一のテーマパーク群、夢と魔法の国ウオルトディズニーワールドや、口コミ世界一のユニバーサルスタジオ等があります。到底1日ではまわりきれない広大なサイズでありましたが、会の合間にディズニーアニマルキングダムとエプコットをファストパス活用し駆け足で巡ってきました。滞在5日間、大きな事故なく、帰国の途につけました。
写真5. 教授を囲んで食事会 | 写真6. ディズニーアニマルキングダムのツリーオブライフ前にて |
最後に、ACC.18の発表にあたりご指導頂きました北里大学医学部循環器内科学の先生方、また海外出張にあたりご尽力いただきました大和市立病院循環器内科の先生方およびスタッフ皆様、この場をお借りし深く御礼申し上げます。この貴重な経験を今後の臨床業務や研究活動に活かして参ります。ちなみに、次回のACC.19はニューオリンズとまた素晴らしい開催地であり、発表参加できるように頑張りたいと思います。今後とも何卒よろしくお願い致します。
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