医療系研究科博士課程2年 加藤 彩美
2018年5月17日から20日までTaipeiで開催されましたAPSCでポスター発表させていただきましたので、ご報告いたします。
APSC(アジア太平洋心臓病学会)は、アジア太平洋地域における心臓血管病の予防、治療、循環器学の進歩を基本理念とした国際学会です。2019年はフィリピンのマニラで開催予定ですが、2020年は日本の京都で日本循環器学会総会とともに合同開催予定となっています。今回の参加は、博士課程に入学し初の海外学会発表とあって、症例研究や発表準備と非常に有意義な経験となりました。
本会には阿古教授、南先生、鍋田先生、柿崎先生とともに参加しました。筆者は初日に外勤先から羽田空港へ終電で向い、翌朝5時のLCCで日本を出発しました。飛行機は台北、桃園国際空港に予定到着時間より30分程度早く着いたものの、ポスター展示開始時刻まで2時間程度しかなく、桃園空港から市内まで1時間はかかるため眠い目をこすりながらも急ぎ足で学会会場に向かうことになりました。そのため、何とか時間内に前日から現地入りしていた鍋田先生、柿崎先生に合流できたときはほっとした瞬間でした(写真1)。柿崎先生は「CRTと血流損失エネルギーの関係について」のポスター展示(写真2)を、筆者は「過度な運動による発症したACSの症例について」ポスターの展示を行い (写真3)、その後は鍋田先生の「Af patternと心不全発症の関連」についてのOral発表(写真4)に参加致しました。
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鍋田先生の発表の後には台湾の医学生があり、次回は私もoralで発表できるよう日々研鑽していこうとつくづく感じました。その後は3人でランチに向かいましたが、日本と違い5月とは思えないほどの真夏の暑さ、さらにむしっとした湿度の中歩き回ったため、カラカラの喉にしみわたる台湾ビールは忘れられない味となりました。夕食は阿古教授、南先生と合流し、台北のシンボルである台北101内の地上396メートル、85階に店舗を構える欣葉食藝軒に行き、創作台湾料理に舌鼓をうちました。そしてemerging leaders scholarshipというprogramに参加されていらした南先生からアジア地域の循環器診療について熱いお話を伺いました。翌日は阿古教授がCardio-Oncologyという今注目の内容でのご講演があり、それに参加致しました。Cardio-Oncologyという学問のみならず英語でのプレゼンテーションも非常に勉強になりました。講演が終わった阿古先生(写真5)から「鼎泰豊に行くぞ」とお誘いいただき、世界的にも有名な台湾の小籠包のお店に行ってきました。阿古教授が前回行ったときは数時間待ちの大行列だったとのことですが、朝一番についたためなんと15分待ちで店内に入ることができ、阿古教授と鍋田先生と肉汁が染み渡った熱々の小籠包を頂きました。その夜は、柿崎先生と人生二度目の「九份」へ。色々事件が多発しましたが、何とか到着し「千と千尋の神隠し」の世界観の街の散策(写真6)をし、無事帰途に着きました。
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今回、海外での発表の場で症例研究や発表準備のみならず、海外にも目を向ける重要性を感じました。そして世界の循環器内科学の動向についていくためにも英語という言語を自由自在に使う勉強もしなくてはならないと痛感しました。発表にあたり普段以上に沢山の時間を割いて御指導くださいました南先生を始め、ご迷惑をお掛けした多くの先生方にこの場をお借りして深く感謝を申し上げます。また只今台湾を含めた59か国訪問中ですが、学会発表の機会でさらに訪問国数を増やしていきたいとも目論んでおります。まだまだ未熟者ですが、今後とも何卒御指導御鞭撻の程よろしくお願い致します。
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