医局長のつぶやき

2019年05月

Heart rhythmに初参加して

循環器内科学 助教 及川 淳

不整脈班の及川と申します。
この度、アメリカで5月に行われたHeart Rhythm Society(HRS)の学会報告をさせて頂きます。このつぶやき、書くのは著者が大学院生の2年目以来、実に約10年ぶりなのです。これまでも様々な学会で発表をする機会がありました。と言うことは、つぶやきを書く機会も同様に少なからずあったわけですが、文才に全く自信なく文章を書くのが苦手のため、つぶやき作成依頼からは上手に(?)逃げていました・・・ただそれが遂にばれてしまい、今回つぶやきを書かせていただく流れとなったわけです・・・
と、まあ長い御託はこれくらいにして、HRSは毎年5月のゴールデンウィーク明けくらいにアメリカで行われる不整脈業界では世界No1の規模を誇る学会です。不整脈関連の大規模臨床試験の結果がこの学会で毎年発表されると言っても過言ではありません。今年のHRSはサンフランシスコで5月8日~11日まで開催されました。

Figure1:会場内で深谷先生と著者・・私は一日遅れの到着で、そのまま荷物持ち込んでの会場入りです。私服です。すいません・・・
Figure2:アルカトラズ島をバックに。サンフランシスコが寒かったのは単に、海沿いを歩いていただけの理由か・・・??
Figure3:フィッシャーマンズワーフのカニのオブジェの前で、岸原先生と。カニと一緒に撮影した意味は・・・

幸運にもポスターセッションで採択を頂いたために参加することができました。アメリカ西海岸(サンフランシスコ)に行くのは初めてであり、学会以外にも胸を膨らませての参加でした。サンフランシスコに降り立った最初の印象は5月でもサンフランシスコは意外に肌寒かったという印象でした。ただ、会場は気候とは裏腹に大いに盛り上がっていました。HARD面としてのデバイス開発、特に心房細動アブレーションを中心とするカテーテルアブレーション関連の新たなデバイスの開発や進歩を間近に見ることが出来ました。その反面、SOFT面での大規模臨床試験に関して今年は、期待していたような研究結果は残念ながら発表はありませんでした。ただ、その事実は逆に、臨床研究をこれからも携わっていこうと考えている著者にとっては、前向き試験のデザインの難しさ、結果がいつも保証されるものではない、難しい世界であるということを改めて実感することができる機会でありました。採択を頂いた著者のテーマは、心房細動アブレーションによる合併症の一つである、消化管障害がどのようなカテテール手技で発生しやすいのかという報告をしてきました。

Figure4:会場内での3ショット。真面目に聞いてますよ。 Figure5:著者のポスター前での撮影。

学会でしっかり勉強した後は海外学会でのもう一つの醍醐味である観光です。病棟主治医の立場で参加させて頂いている以上、遊び惚けているわけにはいかないので、ちょっとだけ・・・サンフランシスコと言えば、カルフォルニアワイン!!ですが、、、著者はあまりワインに詳しくないので諸先輩方に言われるがままにワイントレインとなるものに乗ってみました。アンティークな電車に乗って食べる食事とワインは、詳しくない著者でも十二分に満足できる至福の時でした。また、他施設の先生方との新たに交流を深められたのも、元来内気な性格である著者にとって貴重な財産となりました。ここでは掲載できないようなはっちゃけた写真(??)も撮ることが出来ました・・・(笑)

Figure6:ワイントレインの前での記念撮影 Figure7:途中で立ち寄ったワイナリー。
Figure8:ゴールデンゲートブリッジを背景に。 Figure9:他施設の先生方と交流会。

学会はもちろんのこと、その他の面でも実りある学会となりました。
今後依頼が来ないことを祈りつつ・・・以上で報告を終わります。