医局長のつぶやき

2022年06月

JHRS 2022 in Yokohama

循環器内科学 松浦 元

循環器内科学 不整脈班の松浦元と申します。今回、2022年6月8日から11日の4日間、横浜にて開催されました「第68回日本不整脈心電学会学術大会」に参加、発表させていただきましたのでご報告させていただきます。
近年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、WEB開催が多い現状でしたが、本大会は感染症予防には十分な配慮をした対面での開催となりました(写真1, 2)。本大会のテーマは、「不整脈心電学2022`s ~ 新たなイノベーションへ~」となっており、カテーテルアブレーション、デバイス治療の普及や遺伝子診断や再生医療などの基礎研究の進歩など多くの分野で新しいことが学べる非常に有意義な学会となっていました。

(写真1) JHRS (写真2) 会場内 (企業展示など)

当院からは、筆者の「Long-term effects of catheter ablation on the exercise tolerance, leg strength, and quality of life in paroxysmal and non-paroxysmal atrial fibrillation」(写真3)と齋藤先生の「Higher Mean Heart Rate is Associated with Left Ventricular Reverse Remodeling after Catheter Ablation in Patients with Persistent Atrial Fibrillation」(写真4)の2演題を発表させていただきました。
私は大学院を卒業してから最初の学会発表でもあり、少しは自立できるように努力したつもりでしたが、深谷先生に多くのご指導をいただくことで、改めて自分の未熟な部分を認識することができました。研究デザインはもちろん、発表の見せ方、表現の仕方などまだまだ学ぶことがたくさんありました。御多忙の中、多くの時間を対応いただきありがとうございました。また、大学院4年生の齋藤先生も発表に慣れてきており、多数の質問にも対応しており盛り上がりのある素晴らしい発表でした。

(写真3)
筆者と指導医 深谷先生。
研究デザイン、英語指導など大変勉強になりました。
*深谷先生が有名人すぎて、写真撮影依頼を多数受けていました(もはや有名人!!)。
(写真4)
齋藤先生と指導医 及川先生。
統計解析などを中心に大学院生はいつも及川先生にお世話になっています。

当院からは不整脈班医師は全員が本学会に参加しており、教育講演や多くのセミナーで新しいことを学ぶ機会がありました。指導医の先生方の座長を行う姿を拝見し、演者のメッセージを理解した質疑応答やサポートをする流れなどは改めてすごいと感じました。改めて、自分自身が恵まれた環境で学べていると再確認でき、今後のやる気にもつながりました。

国内の学会ではありましたが、新型コロナウイルス感染症には十分に留意しつつ多くの先生方と交流できたことも非常に貴重な機会となりました。特に、深谷先生、岸原先生に連れて行っていただき、他施設の高名な先生方とお話しできたことは非常に刺激的でした。
久しぶりの対面式での学会であり、WEBとは違い会場の聴衆の先生方の温度やリアクションを確認しながら発表できるというのはやはりいいものであると改めて感じました。また、対面である方が、質疑応答もより活発に行われている印象で、私自身も今後の研究の新たなきっかけを得ることができ非常に有意義な時間でした。
北里大学不整脈チームとして臨床、研究など多くのことに取り組み、今後も頑張っていきたいと思います!!今後もご指導ご鞭撻の程を何卒よろしくお願い申し上げます。

(写真5, 6) 村山先生、筆者、齋藤先生
(写真7)
我妻さん、筆者、三谷先生
(写真8)
岸原先生、筆者、深谷先生
尊敬する指導医2人との貴重な時間でした。
*写真撮影のときのみマスクを外しております。
(写真9)不整脈班チーム
左から岸原先生、深谷先生、筆者、齋藤先生、藤石先生、石末先生
*写真撮影のときのみマスクを外しております。