医局長のつぶやき

2022年09月

第70回心臓病学会学術集会

医療系研究科博士課程2年 瀧上 悠

北里大学循環器内科 大学院2年生の瀧上悠と申します。
昨年度から大学院に進学し、心不全班の大学院生として研究の機会をいただいております。

この度2022年9月23日から同月25日まで京都で開催された第70回心臓病学会学術集会(写真1)に発表・参加いたしましたので報告いたします。

(写真1)

2018年に当科に入局した私は2019年に広島で現地開催された心不全学会以降、初めての現地参加での学術集会となりました。

コロナの規制も少しずつ緩和され、非常に多くの先生方が全国から参加されており、当科からは阿古教授、箸方先生、村山先生、三谷先生が発表・参加されていました。

私は「低血圧合併収縮性心不全患者に対するサクビトリルバルサルタンの有効性と安全性」という演題で発表し、座長の先生をはじめ、会場の先生方からも大変貴重な意見をいただくことができました。

不整脈班の村山先生、三谷先生はそれぞれ「経皮的冠動脈形成術(PCI)の既往をもつ心房細動患者の慢性期抗血栓療法の変遷」、「着用型自動除細動器(WCD)の8年間の使用経験」という演題で発表され、PCI既往のある心房細動患者様の抗血栓療法の実際や、WCD着用の実際を発表されておりました。二次予防部門から3次救急医療まで幅広く臨床に携わる当院でこその発表であり、非常に勉強になりました。

また、虚血班の箸方先生は「Optimal Assessment and Management in Myocardial Bridging Patients with Refractory Angina」という演題で発表されており、この演題では阿古教授が座長の任を果たされていました(写真2)。 箸方先生は前日の台風で熱海にて新幹線が止まってしまうというハプニングで現地には来られず、webで発表されておりました。自分自身も時折経験し、その評価と管理について悩む心筋架橋患者様について、大変わかりやすく発表されておりました。箸方先生とは京都という非日常空間での食事会を予定させて頂いていたので、非常に残念でしたが、今後も箸方先生の学会発表・動向を逐一確認し、いつの日か実現したいと企んでおります。