医局長のつぶやき

2022年12月

ESC Asia (ESC: European Society of Cardiology)に参加して

医療系研究科博士課程4年 永田 貴子

北里大学循環器内科学 大学院4年生の永田 貴子と申します。
今回2022年12月1日から12月3日までESC Asia 2022 with APSC & AFC (ESC: European Society of Cardiology, APSC: Asian Pacific Society of Cardiology, AFC: Asean Federation of Cardiology)がシンガポールで開催され、Poster Sessionで発表させて頂きました。(写真1、2)

(写真1) (写真2)

新型コロナウイルス感染症の拡大により、2020年、2021年に開催された海外学会はオンラインでの参加でしたが、2022年より現地参加が可能となり、11月5日から7日にアメリカ合衆国 シカゴで開催されたAHA22 (Scientific Sessions of American Heart Association)とESC Asia 2022に参加させて頂きました。海外学会に参加する機会を頂けたことに感謝し、指導して頂いた南先生、阿古教授をはじめ多数の先生方に改めて御礼を申し上げます。

シンガポールは日本から7時間かかりますが、時差は1時間と少なく、時差を感じることなく過ごすことができました。また、12月は雨季でスコールのような雨が降っていましたが、1-2時間で止み、気温は25-30 ℃程度で外を歩いていると汗ばむ陽気でした。会場のRaffles City Convention Centreはシンガポールの中心地にあり、周囲にはビルが立ち並びとても綺麗なところでした。(写真3、4)

(写真3) (写真4)

ESC Asia with APSC & AFCはアジア太平洋の国を主とした学会で、同国からたくさんの先生方が参加されていました。会場は2つの発表会場と1つの展示会場となっており、2022年8月に開催されたESCで発表されたGuidelineについての講演や、Case presentation、論文の書き方など教育的な講演もありました。
展示会場ではPoster Sessionが開催されており、毎日50枚程度のポスターが貼られていました。昼にはModerated Posterの発表があり、様々な研究の発表も聞くことができました。
私は最終日の12月3日にポスター発表を行いました。
(演題名:High thrombotic risk is associated with higher prevalence of suboptimal stent results in patients with high bleeding risk)(写真5)
ポスター会場にはたくさんの先生方がいらっしゃり、研究について様々な質問を頂き、意見交換も行うことができました。意見交換の中では各国の医療の問題点、課題なども教えて頂きとても勉強になりました。

(写真5)

今回の学会にはアジア太平洋の国の先生が参加されていましたが、日本からの参加は少なく、韓国、中国、台湾の先生もコロナの影響で参加できていませんでした。来年はコロナ禍以前のように日本を含む世界中の先生方が海外学会に参加できることを願い、また、私自身も世界中の先生方と研究等について意見交換できるように今後も精進して参りたいと存じます。